小説「ナミヤ雑貨店の奇跡」を読了し、ますます東野圭吾ファンになったマグナム（@kasoson1）です。
やっぱり映画より小説のほうが断然その世界観を味わうことができます。
最初はバラバラでよくわからなかった関係性が徐々に繋がり、最後に全てがつながるこの感じがたまりません。
最近は小説を読むのをやめていたのですが、ふらっと立ち寄ったブックオフで全品20%オフのゴールデンウィークセールが開催されていたんですよね。
なにげに本棚を眺めていると、前からちょっと気になっていた「ナミヤ雑貨店の奇跡」を見つけたので、思わず購入して一気読みしてしまいました。
久しぶりに読んだ東野圭吾作品はやっぱり期待を裏切りませんね〜。
ちょっと今の仮想通貨の状況とつながる部分があったのと、どうあがいても映画より小説のほうがおすすめだろと思ったので、その理由を紹介しておきます。
※ネタバレを含んでいますのでご注意下さい。
映画より小説が良いわけ
マグナムは断然映画より小説派です。
長編小説であればあるほど小説のほうがよ具体的に作品の世界観に浸ることができます。
当然ですよね。
細かい描写が文字でかかれているわけなので、より細かいディテールを知ることができます。
例えば、小説「ナミヤ雑貨店の奇跡」の最初の方に
高台にある住宅地を三人は歩いた。時刻は午前二時過ぎ。似たようなデザインの家が建ち並んでいるが、明かりの灯っている窓は殆ど無い。だが油断するわけにはいかない。下手に大声で話して、それを誰かに聞かれたら、「夜中、怪しい男たちが歩いていた。」と警察に喋られてしまうおそれがある。敦也としては、警察には班員が現場から車で逃走したと思ってもらいたかった。もちろん、あの盗んだクラウンがズグには見つからない、という条件が必要だったが。
という一節があります。
この一節の中で最初の部分「高台の住宅地を歩いているところ」や「午前二時すぎ」だってこと、「同じデザインの家が立ち並んで明かりの点いた家は殆どない」ということは映像で表現することはできます。
しかし、その後に説明している敦也の心情は役者の演技でしか表現できません。
役者の技量や見る人の解釈で全く違ったものになるわけです。
この一部分だけ取り上げても、作品の世界観により深く入ることができるのは、映画より小説だということが分かるでしょう。
ラプラスの魔女も小説を読むべき
実は「ナミヤ雑貨店の奇跡」を読む前に「ラプラスの魔女」を映画で見たんですね。
感想としてはかなりイマイチ。
東野圭吾氏の作品的には、この題材を「ガリレオシリーズ」で書いたほうが面白かったんじゃないかと感じてしまいました。
櫻井さんが演じる青江教授がいてもいなくても何の問題もないと感じてしまうくらいだったんですが、小説だとかなり重要なポジションなんじゃないかと思うんですよね。（読んでないので、想像だけですが。）
それだけ細かい描写や心情面を短時間の映像で表現するということは難しいということでしょうね。
「ラプラスの魔女」もかなり酷評されているみたいですが、小説だと結構楽しめると思いますよ。（読んでないけどw）
映画のほうが良いのもある？
唯一、映画のほうがいいと思ったのは、「ナルニア国物語」
「ナルニア国物語」は小説の日本語訳の表現があまりにも古くて、イメージしづらかったので、映像をみて具体的なイメージを掴むことしかできなかったんです。
東野圭吾作品では、「ガリレオシリーズ」は映画でも楽しむことができますが、やはり映画より小説のほうが作品の世界観をつかむことができるので、小説を読んでから映画をみるもしくは映画を見た後に小説を読んでみるとよりイメージが具体化できるでしょう。
人によっては、映像のほうがいいと言う人がいますが、基本理屈っぽい男性の場合は映画より小説のほうがおすすめ。
特にハリーポッターなんかは映画でも楽しめますが、映画を見てから小説を読めば、より細かいハリーポッターの世界観を感じることができるので【映画を観てから小説を読む】のがおすすめです。
小説「ナミヤ雑貨店の奇跡」と仮想通貨のつながりは？
つらつらと映画より小説がおすすめな理由を紹介してきましたが、
小説「ナミヤ雑貨店の奇跡」と仮想通貨のつながりってなに？
ということが気になりますよね。
ズバリつながるポイントは
迷える子犬さん
のストーリー。
迷える子犬さんである晴美は、19歳ながら孤児院から引き取ってもらった田村家を支えようと、昼の仕事をしながら夜の水商売をしてお金を稼いで、将来は水商売の世界で成功したいとおもっていました。
お客さんの一人から店を持たせるから愛人にならないかと誘われていたのですが、その男が信用できるものかどうか悩んでいたわけです。
そんな時に、少し前に「ナミヤ雑貨店」に悩み相談をしていた静子から「ナミヤ雑貨店」の話をきいて、その悩みを「ナミヤ雑貨店」に相談することにしました。
30年前の「ナミヤ雑貨店」に入り込んだ敦也たちがその悩みの相談にのるわけですが、最初は水商売なんてろくなもんじゃないという考えから、早くやめるべきだと伝えます。
そこから何通かのやり取りで、晴美が自分たちと同じ孤児院出身ということを知り、なんとかしてあげようとして未来を知っている敦也たちは過去のことを詳しく携帯で調べ、晴美が事業で成功するように手紙で伝えます。
重要なのは、その有益な情報が書かれた手紙を晴美が信じるか、そして行動に移せるかということです。
未来のことを知っていたとしても行動に起こさなければ何も未来は変わりません。
インターネットがそうであったように、ブロックチェーンが世の中に広がるのは目に見えています。
つまり、仮想通貨が日常的に使われ、そのの価値があがっていくのは避けられない未来なわけです。
そんな未来が見えているのに、貯金神話を信じて貯金だけしているのは、確実に万馬券が出るのがわかっているのにやっぱり信用出来ないからと当たり馬券を買わないのと一緒です。
晴美は【ナミヤ雑貨店】からの最後の手紙の
「私があなたをだまして得することなど何ひとつありません。あなたの人生にとって一番良い道は何かを真剣に考えたのがこの手紙なのです」
という言葉を信じて行動を起こし、30年後には成功者になれたわけですね。
重要なのはやるかやらないか
大切なのは、覚悟を決めて信じたことをやれるかどうかです。
晴美はナミヤ雑貨店の言葉を信じて、水商売で稼いだお金をためつつ不動産の勉強を始め、一定のお金がたまったところで、不動産投資をはじめ、次々に資産を増やしていきました。
手紙の指示どおり、1990年にはいる前には不動産投資から撤退して、インターネットビジネスを始めています。
晴美の場合は未来がわかっていたから成功できたわけですが、行動していなければ成功することはできていません。
このことを踏まえた上で、現状を考えてみましょう。
少し先の未来ではAIがさらに進化し、人間が嫌がる仕事は全てロボットが担うようになります。
自動運転が一般的になるのももうすぐ目の前に迫っています。
一部の限られた人間が未来を作っている時代はあったかもしれませんが、
これほど多くの人が未来を見ることができる時代はこれまではありませんでした。
まさに今は、誰でもたくさんのチャンスを活かせる条件が整っています。
あとは、やるかやらないかだけ。
当るのがわかっている万馬券を買わない人なんていませんよね。
仮想通貨をはじめない理由はありません。
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