仮想通貨で得た利益にかかる税金をわかりやすく解説します。

仮想通貨の利益所得にかかる税金

仮想通貨の可能性にいち早く気付いて、取引をはじめた人は、仮想通貨の価格が高騰するたびに、にやにやしているんでしょうね!

でも、含み益が膨らんでくると、ふと、

もしかして税金ってかかってくるんじゃないの?

なんて不安になってくるんですよね(笑)

でも、

どれだけ儲かってるかなんてわかんないし、制度も整ってないんだから、バレないよね〜

なんて考えているあなた!

脱税の恐ろしさをわかっていませんね。

脱税の刑事罰

脱税とは、納税義務者または徴収納付義務者が、偽りその他不正の行為により、所得税、法人税又は消費税を免れ、またはその還付を受けることを意味します(所得税法第238条、法人税法第159条、消費税法第64条)。
これらについては、10年以下の懲役、若しくは1000万円以下の罰金、又はこれらの併科となります。
なお、脱税に該当するとの認識がなかった、すなわち単なる申告漏れの場合は、脱税にはならず、刑事罰は科されません。

恐ろしいですね〜。

また、世の中には、副業やFXなどで儲けていたにもかかわらず、税金を収めていなくて、後から高額の追徴課税を課された人が山ほどいます。

ニュースでもたくさん出てますよね。

脱税ニュース

いろいろと調べてみるとわかりますが、国税庁はあらゆるお金の流れを掴んでいると考えるのが得策です。

国税庁は、あなたがどれだけ儲けているのか知らないわけじゃなく、徴収できる税金の額と調査や手続きにかかる経費を天秤にかけているだけです。

大きな額を追徴課税で徴収できるとなったら迷わずあなたのもとに税金を徴収しにやってくるでしょう!

儲けたお金を隠すのではなく、上手く節税できるように、税金のことを知ることからはじめましょう!

ということで、仮想通貨にかかる税金について紹介していきます。

仮想通貨で得た利益にかかる税金

仮想通貨で得た利益にかかる税金は、所得税住民税です。

所得税は、雑所得として取り扱うと国税庁が発表しています。

仮想通貨に関する所得の計算方法等について

また、住民税は、金額に関係なく所得の10%が税金として徴収されます。

所得税は、その額によって税率がかわり、金額が大きくなればなるほど支払う税金の割合が高くなる累進課税方式になっています。

下記は、所得に対する税金と控除額を一覧表にしたものです。

課税される所得金額 所得税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円を超え330万円以下 10% 97,500円
330万円を超え695万円以下 20% 427,500円
695万円を超え900万円以下 23% 636,000円
900万円を超え1,800万円以下 33% 1,536,000円
1,800万円を超え4,000万円以下 40% 2,796,000円
4,000万円超 45% 4,796,000円

4000万を超えるとその税率はなんと45%!

控除があるとはいえ、住民税と合わせると、半分近くが税金として国に徴収されることになります。

なんともまー悲しい話ですが、日本は世界一安全な国で、命の危険に晒されずに快適に生活ができるのは、国が治安を守っているからと考えるしかしょうがないですね(笑)

治安を守るにはたくさんのお金が必要なんですね。

なので、いくら儲かったからといってその利益をまるごと使ってしまったら、税金が払えず破産してしまいますので、しっかりと税金の計算をしておきましょう!

具体的にいくら掛かるのか計算してみた

仮想通貨の取引を繰り返すと計算がややこしくなってくるのですが、

そのへんは、2017年12月1日に国税庁から発表があった

仮想通貨に関する所得の計算方法等について

をわかりやすく解説したこちらの

12月1日付け国税庁文書「仮想通貨に関する所得の計算方法等について」」

12月1日付け国税庁文書「仮想通貨に関する所得の計算方法等について」

をごらんください。

とりあえず、年間の仮想通貨の利益が100万円、500万円、1,000万円のパターンを計算してみました。

年間の仮想通貨の利益が100万円の場合

所得税:100万円 × 5% - 0円 = 5万円

住民税:100万円 × 10% = 10万円

税金額:15万円

年間の仮想通貨の利益が500万円の場合

所得税:500万円 × 20% - 42万7500円 = 57万2500円

住民税:500万円 × 10% = 50万円

税金額:107万2500円

年間の仮想通貨の利益が1,000万円の場合

所得税:1,000万円 × 33% - 153万600円 = 176万4000円

住民税:1,000万円 × 10% = 100万円

税金額:276万4000円

結構な金額が税金に消えてしまうんですね。

これが4,000万円以上の利益がある場合は、約1,700万円を超える税金を支払うことになります。

少し前にも説明しましたが、日本は累進課税なので、所得が多くなれば多くなるほど支払う税金の額は増えるということです。

仮想通貨にかかる税金

まー、税金のことが分かれば分かるほど、お金持ちが熱心に節税することを理解できるようになっていくってことですね(笑)

取扱いは総合課税方式

仮想通貨で得た利益は、仮想通貨の利益単体での課税ではなく、全ての収入と合わせた所得金額を基準として計算することになります。

といってもどういうことかわからないですよね(笑)

簡単にいうと、会社からもらっている所得(給料)と仮想通貨の利益が、課税対象の所得として合算されるということです。

仮想通貨の利益が100万円、会社からの所得が600万円というパターンで考えてみましょう

600万円の給与所得にかかる所得税は

所得税:600万円 × 20% - 42万7500円 = 77万2500円

課税される所得金額 所得税率 控除額
330万円を超え695万円以下 20% 427,500円

この所得税77万2500円は、会社が源泉徴収税額として給与から差し引いています。

仮想通貨の利益が100万円加わるとどうなるか?

所得の合計が700万円になるので、基準が変わり、支払わなければならない税金の金額も変わってきます

課税される所得金額 所得税率 控除額
695万円を超え900万円以下 23% 636,000円

つまり

所得税:700万円 × 23% - 63万6000円 = 97万4000円

が支払うべき所得税の税額となります。

結果、会社が事前に徴収していた税額である「77万2500円」と仮想通貨の利益を合算したときの税額「97万4000円」との差額

20万1500円

を確定申告によって納税しなくてはいけなくなります。

仮想通貨利益が100万円として、単体で計算したときは、15万円だったものが、給与所得と合算することで、
5万1500円も多く税金を支払わなくてはいけないということになります。

このへんはめっちゃややこしいので、仮想通貨による所得がある場合は、きちんと税理士さんに相談したほうがいいと思いますよ。

こんなところとか(笑)

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損益通算と損失の繰越ができない

雑所得が困るところは、今紹介した総合課税になるということに加えて、次の2つのポイントです。

  • 損益通算ができない
  • 株式などでは、損益通算ができ、給与所得額から損益分を差し引くことが可能ですが、仮想通貨取引が雑所得になり、損益通算ができなくなりました。

    これは、仮想通貨取引によって、損益が出てしまったときに、給与所得などから、マイナス分を差し引けないということです。

  • 損失の繰越ができない
  • 株式の場合は、損失を3年間繰り越して、利益と相殺することが可能です。
    しかし、雑所得の場合は、損失を繰り越すことができないので、仮想通貨によって損失が生じた場合はどうしようもないってことです。

利益分はしっかり税金を取るけど、損したときは、他の救済措置はありませんよというようなものです。

ちなみに、

20万円以下なら、確定申告が不要ですが、住民税の申告は必要になります。

世間で知れ渡っている

利益が20万円以下だから申告の必要がない

というのは間違いで、住民税の申告が必要です。

確定申告は、所得税に対しておこなうものなので、住民税については、言及していないだけです。

20万以下の利益でも確定申告をすれば、住民税の申告は不要になるので、確定申告をするか、確定申告と同じ時期に、税務署へ住民税の申告をするようにしましょう!

結局のところどうなの?

ここまで説明してくると、

そんなややこい仮想通貨って面倒だし、やめとこ!

ってなるのが普通です。

でもちょっと待って下さい!

仮想通貨はこれからさらに注目され、国の通貨である法定通貨として取り扱う国も出てきています。

つまり、その価値はどんどん上がっていくことが考えられるのに、指をくわえて見てるだけってのはあまりにももったいなさすぎです。

そこで、とっておきの仮想通貨との付き合い方をお教えします!

その付き合い方とは

購入したら、売らないでずーっともっておく

長期ホールド作戦です。

12月1日付け国税庁文書「仮想通貨に関する所得の計算方法等について

でも紹介していますが、仮想通貨を購入して、価格が高騰しても、含み益がでているだけでは税金はかかりません。
日本円に替えたり、ビットコインでものを買ったり、他の仮想通貨と取引をした時点で税金がかかってきます。

ビットコインのグラフを見てもらえればわかりますが、高騰した後は必ず暴落しています。

この暴落のときこそ追加でビットコインを購入するチャンスなんですね。

仮想通貨にかかる税金

下落した時に買い増ししていけば、含み益がどんどん膨らんでいくのが今の現状です。

どこが利益の確定ポイントなのかはまったく読めませんが(汗)

仮想通貨を購入したら、ひたすらホールド!

がうまい仮想通貨の付き合い方といえるでしょう。

というところで、まだ仮想通貨取引所に口座を作っていないなら、ぜひこちらから、口座を開設して仮想通貨を保有してください!

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